2023年05月19日 11時00分

上司の指示を受けて嫌々始めた蛍光管リサイクルの研究。個々を分析して性質を調べていると、ラピッドスタート型と呼ばれる瞬時点灯の蛍光管は、内側に酸化スズの導電膜が付いていて、焼き固めると独特のモザイク模様や干渉色が現れることを見いだした。
2023年05月18日 11時00分

照明、テレビ、車、太陽光発電と、さまざまなところで使われるガラス。製品としての役割を終えると、廃棄物として埋め立て処理や砕いて建設資材に再利用される。道立総合研究機構のエネルギー・環境・地質研究所に属する稲野浩行さんは、廃棄される蛍光管ガラスを加熱して独特な模様の装飾タイルを開発したり、太陽光パネルや自動車ガラスの再利用などを研究する〝ごみの錬金術師〟だ。
2023年05月03日 08時00分

建物の壁や天井に使われる石膏ボードのリサイクルに向けた動きが広がっている。最終処分場の残余容量が少なくなっているほか、循環型社会に向けた意識の高まりが背景。中でもトクヤマとチヨダウーテの合弁会社は、室蘭市内のリサイクル工場を今夏に本格稼働させる計画で、解体系の廃石膏ボードを中心に道内リサイクル率の底上げに寄与するか注目される。
2023年04月15日 08時00分

北清グループで廃棄物収集運搬・処理を担う角山開発(本社・江別)は、建設系の混合廃棄物を人工知能(AI)とロボットで自動選別する最新機械を導入した。現状の作業人員にロボットが加わることで稼働時間を延ばし、リサイクル率の向上を狙う。湯藤学社長は「顧客から預かった廃棄物を少しでも多くリサイクルするのがわれわれの使命。先進的な技術を活用し、顧客から一層信頼される会社にしたい」と話している。
2023年03月28日 08時00分

解体工事を営む木村工務店(本社・釧路市)とホリイ(同・札幌)の統合会社「MEGURU(めぐる)株式会社」が3月1日に事業を開始した。鈴木商会100%子会社として解体から資源回収・産業廃棄物処理に至るまでの一気通貫したグループ体制を構築する。業界は、中心市街地の再開発などで活況の札幌と老朽化した建物が手付かずにある地方で2極化にある。小川雅裕社長に新会社の抱負や市場感を聞いた。