道建設部は、全道10建管の2019年度事業費をまとめた。補助・交付金で構成する公共事業費と単独事業費を合わせた総額は1242億円で、前年度当初比5.9%増となった。単独は、知事選と道議会議員選挙に伴う骨格編成のため半減。一方、緊急対策が盛り込まれた公共は約2割増となり、3年ぶりに1000億円台に乗った。建管別では7建管が100億円を超え、札幌には最多の217億6700万円が配分された。
道建設部は、土砂災害警戒区域の指定に向けた基礎調査を、2019年度は約19億5000万円を投じて、2000カ所程度で実施する予定だ。18年度補正予算分を合わせた計画。各建管の発注見通し(工事情報)を集計したところ、3月入札分も含めて19年度は10建管で計59件の業務を発注する。同部では基礎調査を計画通り19年度で全て完了する考えだ。
道知事選は7日に投開票が行われ、前夕張市長の鈴木直道氏が元衆院議員の石川知裕氏との新人対決を制して、初当選を果たした。活力ある北海道の未来の実現を目指して「攻めの道政」と「行動する道政」を掲げる鈴木氏。全国で最も若い38歳の知事が、課題の山積する道政をどのように進めるのか、手腕が注目される。
道建設部は、佐幌川の水防災対策で計画する佐幌ダム(新得町)再生事業が2019年度に実施計画調査段階に入ることを明らかにした。現時点の計画では、堤高を現在の46・6mから49・5mにかさ上げし、総貯水量を1200万m³へと増強する。19年度は事業費2億5400万円(事務費含む)を投じて、水文調査などに着手する。