北海道・北東北の縄文遺跡群が7月27日に世界文化遺産として登録されて2週間余りがたった。今回の決定をどうまちづくりに生かすか、関係者の手腕が問われている。
縄文遺跡群は道内6遺跡、青森県内8遺跡、岩手県内1遺跡、秋田県内2遺跡の計17遺跡で構成する。道内の6遺跡は函館市の垣ノ島・大船の2遺跡、伊達市の北黄金貝塚、洞爺湖町の入江・高砂貝塚の2遺跡、千歳市のキウス周堤墓群という内訳だ。これ以外に関連資産として森町の鷲ノ木遺跡も名を連ねている。
上ノ国町は、史跡上之国館跡(花沢館跡)整備の基本計画策定を公募型プロポーザルで公告した。参加表明書の提出は郵送か持参で8月6日午後5時(必着)まで。9月2日にプレゼンテーションし、同中旬に決定する予定だ。
千歳市の山口幸太郎市長は28日の定例記者会見で、世界文化遺産に登録されたキウス周堤墓群の今後について「観光振興となれば、他の観光資源と組み合わせた周遊ルート作りが必要。貴重な遺産なので、傷つけないで保存することに配慮し工夫しながら考えたい」と述べた。