この記事は北海道建設新聞2019年12月12日付7面に掲載されました。本紙のご購読についてはこちらのページからお問い合わせ下さい。
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小樽港長期構想検討委員会が25日から、2016年8月以来、約3年ぶりに再開した。今回の港湾計画改定は、物流・観光・安全の強化が目的だが、観光面に目を向けると、世界的なクルーズ船観光の需要の高まりを受け、国内外の主要港で誘致合戦が活発化。小樽港でも大型クルーズ船が停泊する岸壁の整備が進むが、改定作業中断で旅客が使うふ頭用地の整備が思うように進まない状況が続いていた。今後の誘致合戦を有利に進めるためにも、これまでの遅れを取り戻せるような、充実した議論が求められている。
函館財務事務所は、2019年にクルーズ船の入港が増加したことで5億円の経済波及効果が生まれるとの分析結果をまとめた。JR函館駅前から徒歩圏内の函館港若松ふ頭整備が函館発着ツアーの追い風となり、さらなる効果が期待できるとしている。