北海道開発局と寒地土木研究所は、23日に十勝川の千代田実験水路(幕別町相川地先)で河岸浸食による堤防決壊実験をする。国内最大規模の実験水路で堤防決壊を再現し、大規模出水の被害軽減に向けた技術開発に役立てる。実験の様子はオンライン配信する。アドレスは当日、帯広開建のホームページで公表する。
札幌開建は、北村遊水地整備に伴う補償工事で北村排水機場機械設備製作据え付けを第2四半期(7―9月)に一般競争公告する。WTO政府調達協定案件で、工事規模は6億8000万円以上15億円未満。工期は19カ月で、2カ年国債を設定する見通し。
帯広開建が進めている十勝川水系直轄河川改修の2022年度以降残事業費は、888億5000万円を見込んでいる。うち工事費は512億600万円と試算。本工事費は496億5800万円に上り、河床掘削量は約217万m³とみる。このほか付帯工事として道路橋架け換え2橋を計画。総事業費は近年の物価上昇を踏まえ、前回事業再評価の16年度時点より120億5000万円増の1689億9700万円となった。
道建設部は、ペーパン川で構想している治水ダム建設について、2022年度からの実施計画調査着手を目指している。治水安全度のさらなる向上を図るため、洪水調節施設を設ける。5カ年程度で調査を進め、最も有力な案としている治水ダムが妥当であるかを判断する。総事業費は270億円を見込み、うち調査事業費は15億円、治水ダムの本工事費は183億円を試算。妥当性が確認された場合はあらためて大規模公共事業事前評価を受け、建設段階に進む見通しだ。