JR札沼線(北海道医療大―新十津川間)の沿線4町長による札沼線沿線まちづくり検討会議の会合が12日、月形町役場で開かれた。4町の総意として、札沼線を廃止し、バス転換を容認することを確認した。今後、具体的な廃線日やバス転換方法、まちづくりについて国や道、JR北海道と協議する。
JR北海道は、北海道胆振東部地震で桁にずれが生じた日高線厚真川橋梁の復旧概要をまとめた。ずれが大きかった橋脚のうち、P4とP13の桁を据え直した後、落橋リスクを低減するため、桁座を拡幅する計画。河川協議を経て10月中旬にも着工する予定だ。運転再開は12月上旬を見込んでいる。復旧費用には、周辺エリアで被災した軌道変位などの修繕を含め、1億円弱を試算する。
JR北海道は12日、札幌市内で記者会見を開き、北海道胆振東部地震の被災状況や、今後の運転再開見通しを説明した。震災により4区間で115カ所の軌道変位があったほか、安平駅構内ではホーム変状や電柱の傾斜が見つかった。さらに、日高線苫小牧―鵡川間では厚真川をまたぐ厚真川橋の4カ所で桁ずれが発生した。運転を見合わせている区間については日高線を除き、29日までに順次再開する。
札幌市交通局は再整備を計画している交通資料館で、旧施設があった地下鉄南北線高架下空間の利用を見送る考えだ。敷地内の高架隣接部に延べ1450m²の規模で新設する案をベースに、南車両基地など周辺施設の耐震化動向を踏まえ、在り方を検討する方針。実施設計は2018年度に予定していたが、20年度以降に先送りする見通しだ。