北海道開発局と寒地土木研究所は、23日に十勝川の千代田実験水路(幕別町相川地先)で河岸浸食による堤防決壊実験をする。国内最大規模の実験水路で堤防決壊を再現し、大規模出水の被害軽減に向けた技術開発に役立てる。実験の様子はオンライン配信する。アドレスは当日、帯広開建のホームページで公表する。
函館開建は2022年度、乙部町館浦の国道229号で発生した岩盤崩落の恒久対策に向け、選択肢の一つとするトンネルの概略検討に入る。3日付で、トンネル概略検討を含む業務を簡易公募型プロポーザルで公告。参加表明書と技術提案書は3月1日正午まで受け付ける。
北海道開発局で、建設コンサルタント業務の契約方式の多様化、技術力重視が進んでいる。国土交通省がまとめた2016―20年度の工事等契約状況によれば、公募型・簡易公募型以外の指名競争入札の当初契約額のシェアは、20年度が16.8%と16年度の30.1%から13.3ポイント減少している。半面、公募型・簡易公募型が占めるシェアは20年度に30.3%となり、16年度から13ポイント上昇。入札参加者に技術力を問う方式の割合が増加している。
留萌開建は、国道239号霧立防災(苫前町)の仮称・苫前トンネルの工事について、ことし夏以降の公告を目指している。WTO政府調達協定対象で、総合評価の技術提案評価S型を採用。4カ年国債を設定する意向だ。掘削量は8万2000m³程度を見込んでいる。