室蘭、帯広両開建は16日、雪崩と土砂流出の発生で通行止めとなっている国道236号野塚峠について、1週間以内をめどに解除させると発表した。広尾町内の川見覆道付近の土砂流出は復旧が完了。雪崩の発生で電気室が損傷した野塚トンネルは、道路維持業者や建設コンサルタントによる復旧作業が続いている。
急速に発達した低気圧が北海道付近を通過した影響で、道内は1日、風が吹き荒れ、雪が降った。各地で見通しのきかない猛吹雪に見舞われ、国道や道道をはじめ道路の通行止めが相次いだ。北海道開発局は1日午後3時に災害警戒本部を立ち上げて対応に当たっている。
北海道開発局の和泉晶裕局長は、17日開いた局長記者会見で、同局の設計変更を問題視した一連の報道に関し「職員が躊躇(ちゅうちょ)して無理に3割以内にとどめることを懸念している。そのようなことが起きてはならない。改正品確法の理念に基づき、必要な工事は適切なものとして設計変更で支払うことに変わりはない」との考えを示した。また「われわれの責務は良質な社会資本を提供すること。今後も誤解を生むことがないよう丁寧な説明に努めていきたい」と語った。