陸別町と陸別町農業協同組合は、共同で陸別町中トマムに新設するバイオガスプラントに2019年度にも着工する予定だ。施設整備費は34億3700万円を試算。受け入れるふん尿の量は経産牛換算で2600頭分とし、最大出力は800㌔㍗を見込む。11月中旬までに設立する第三セクターが発注業務を担当。設立次第、実施設計を外注し、18年度末までに完了させる。19年度から2カ年で整備し、20年秋の事業開始を目指す。
北海道ガスは11日、今月営業運転を開始した石狩発電所を報道機関に公開した。液化天然ガス(LNG)を燃料とした自社電源を整備し、安定した電力供給体制を築くことが目的。発電時の廃熱を有効活用し、電力・ガス製造コストの抑制につなげる工夫も凝らしている。
ノーステック財団(北海道科学技術総合振興センター)の幌延地圏環境研究所は3日、地層中に含まれる石炭やケイ藻岩からメタンガスを製造する技術で特許を取得したと発表した。有機物を地上へ運ぶ手間を掛けずに地下で化学分解し、地下に存在する微生物を活用してメタンを作ることができる技術。今後、環境負荷の低いエネルギー資源として注目されそうだ。
北海道電力の送電線の空き容量がないために十勝管内のバイオガス発電施設の建設計画が相次いで足止めになっている事態を受け、管内の自治体などは課題解決に向けた新しい協議会を立ち上げる。売電できない現状の打開策を国に要望するほか、エネルギーの地産地消に向けた地域分散型電源についても研究する。月内にも初会合を開く予定だ。
石油製品の価格が堅調に推移している。2018年8月の道内ガソリン価格は、お盆期間中の帰省客などを狙った販売競争もあってジリ安で推移したが、9月は卸価格が上昇に転じたことから、再び上げ局面を迎えている。軽油も同様の展開。夜半から早朝にかけての冷え込みとともに商戦が見えてきた灯油は、18日現在で店頭販売は1㍑当たり95・7円、配達は97・3円が平均価格となっている。