内池建設(本社・室蘭)は、道科学大の建築学科3年生に住宅物件の工程表を作ってもらう体験学習をした。同社と協力会社で構成する勉強会「共育(きょういく)」の一環。現場見学を含め10月から全4回のカリキュラムを組み、最終回の6日は、学生がプレゼンテーションした。「足場の解体を金曜日にスタートし、土日の休日を挟んで月曜日に終了するよう見ているが、中途半端な状態だと倒壊の危険もあるので再考を」など本格的なアドバイスを受けていた。
「働き方改革」の推進に伴い、長時間労働の是正や仕事と生活を両立させるワークライフバランスの考え方が広まりつつある。建設業界でも、ことし3月に国土交通省が「働き方改革加速化プログラム」を策定し、週休2日の確保や書類の簡素化などに向けた取り組みを進めている。
北海道労働局は、2019年3月道内新規高卒者の就職内定状況を18年10月末現在でまとめて公表した。内定率は前年同期を1.5ポイント上回る69.4%と、1986年3月卒から統計を開始して以来、過去最高となった。建設業は求人数が8.9%増加したが、内定者は横ばいとなり充足率は17.3%と全体平均の24%を大きく下回る厳しい状況が続いている。