稚内建管は、猿払村の浜猿払漁港水産基盤整備の2023年度事業として東防波堤延伸10mと実施設計に2億6000万円を要望している。航路や港内の静穏度向上を図るための事業で、23年度以降の残事業費は4億2000万円を試算している。
稚内建管は、枝幸町の徳志別漁港で取り組む水産流通基盤整備オホーツク枝幸徳志別地区で、2023年度に外防波堤延長35mなど、事業費3億2000万円を要望している。港内の静穏度向上や越波被害防止を目的とし、計画期間は24年度まで。6月の発注を想定している。
宗谷管内土木3官庁(稚内開建、稚内建管、宗谷総合局農村振興課)の2022年度上半期(4―9月)業者別工事受注実績が本紙集計でまとまった。70者が208件を受注し、受注総額は前年度同期比5.5%減の153億7545万円を受注した。業者別では13件、18億5550万円を獲得した藤建設が第1四半期(4―6月)に続き首位に立った。
枝幸町とヤマト運輸は、ふるさと納税返礼品として人気のホタテを、トラックの空荷で配送する実験を始めた。町と物流課題について協議を進める同社の物流網を使い、ホタテを一括輸送する。実験は2023年3月まで実施し、片荷輸送や輸送コストの軽減など、道北地域で抱える物流課題の解消に向けた糸口としたい考えだ。
稚内開建が利尻町で進める沓形港本港地区国内物流ターミナル整備の2023年度以降残事業費は約12億7000万円を見込む。マイナス4.5m日出岸壁改良と西防波堤改良の継続、島防波堤整備に取り組む。事業期間は25年度までの見通しだ。