2020年07月29日 10時00分
建築家有志で構成する北海道百年記念塔の未来を考える会は25日、解体が計画されている記念塔の内部視察報告会を札幌市内で開いた。報告者は、塔体は健全で、外板のさびも「劣化ではなく熟成の証明」であるという見解を示し、道の出した解体判断は拙速だとあらためて強調した。また、地域のシンボルとして愛されている記念塔の存続を、今後も技術的な知見から訴えていくことにした。
2020年07月14日 12時00分
上士幌町が発注した旧国鉄士幌線第三音更川橋梁の補修作業が本格化している。国の登録有形文化財である同橋を産業遺産として保存するための工事で、小寺建設・田西建設共同体が施工を担当。天端と同じ高さ18mまで足場を組み、大径間アーチの橋脚部補強などを進める。今秋の完成を目指している。
2020年06月24日 15時00分
道は20日、老朽化のため解体を計画する北海道百年記念塔[MAP↗]を報道機関に公開した。道の担当者は、13mの高さから落下した鉄製部材や、塔内外の壁から剥落したさび片が堆積している現状を見せ、安全性が低く維持管理にも多額の経費を要すると、解体の判断に至った経緯を説明した。翌21日には解体に反対する2つの団体にも視察してもらい、理解を求めた。
2020年05月15日 15時00分
近代日本経済の父といわれる渋沢栄一らが清水町熊牛地区などの開墾を目的に設立した十勝開墾合資会社が、1919(大正8)年に建てた厩舎(きゅうしゃ)が現役の牛舎として活躍している。同氏の功績を後世に伝える町の文化史跡で、当時の建築を知る上でも貴重だ。町は2020年度に文化史跡の看板を更新する計画で、建物に関しても「保存に向けた対策が必要」としている。
2020年04月21日 15時00分
産業遺産として価値が高い旧国鉄士幌線・第三音更川橋梁[MAP↗]の補修が5月連休明けにも始まる。アーチ部基礎の補強、表面の補修をはじめ、橋梁内部への浸水を防ぐ天端の防水処理などを計画。上士幌町が工事を発注済みで、11月末に完了する予定だ。