名寄市は、4月の着工を目指すなよろ温泉サンピラー温浴施設改修の完成時期を7カ月延長する。当初は2022年10月17日としていたが、23年5月31日に先送りする。エレベーターの更新に必要な電子部品に使う半導体の納入時期が見通せないため。工期の変更に伴う事業費の増額はしない予定だ。
えりも町は2021年3月に着工した防災無線整備で、受信機に使う半導体の納期が未定のため、完成時期を当初の3月11日から12月15日まで約9カ月延期した。工期延長に伴う工事費の増額はしない。
現場発泡ウレタン断熱工事用の原液不足が一段と深刻な状況にある。1月中旬以降、材料メーカー各社が受注停止を表明し、工事業者の手持ち在庫が底を突いているため。施主や元請けに設計変更や現場休止、工期延長を求める会社も出ている。吹き付けウレタン断熱は仕上げ工事の先頭で、休止は後工程のボード内装や水回りなどの仕事に影響を与える。材料メーカーの多くは受注の停止期間を明示していなく、混乱は当面続きそうだ。
道内のアスファルト合材工場で値上げの動きが広がっている。原料のストレートアスファルトや骨材に加え、製造時に使うA重油の購入価格が高騰しているため。多くの地域で出荷量が例年より伸び悩む中、企業努力によるコスト吸収は限界を超え、各工場は舗装会社などユーザーに対して値上げ要請の文書を出しながら厳しい実情への理解を求めている。