この記事は北海道建設新聞2019年10月3日付2面に掲載されました。本紙のご購読についてはこちらのページからお問い合わせ下さい。
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道内の建設資材需給が厳しくなっている。国土交通省の主要建設資材需給・価格動向調査結果によると、8月の生コンクリートやアスファルト合材、H形鋼などの需給は前月よりひっ迫感が強まり、砂利や砂も均衡よりひっ迫気味にある。北海道新幹線札幌延伸に関連したトンネル工事や民間企業による建築工事で、生コンはニセコ地区を中心に需要が旺盛。アスファルト合材は秋口が出荷のピークだが、災害復旧や強靱(きょうじん)化などの特需から前年より1割近い高い水準にある。
北海道生コンクリート工業組合は、道内生コン工場の生産性向上と品質確保に関するアンケート結果をまとめた。天然骨材の供給事情については、約4割が「量的に不足されることが予想される」と回答。砂利や砂の使用割合の高い胆振や十勝、後志といった地域ほど、将来の安定供給に対する危機感が強いことが分かった。供給を担う砂利や砕石の業界では、製品確保に向けた新たな動きが出始めている。