旭川開建は、上川管内北部を対象に2021年度から地域整備方向検討調査に着手した国営施設機能保全「てしおがわ地域」について、23年度にも整備構想をまとめる考えだ。22年度は、営農形態や農作物の収穫量の推移から水需要の変化を調査し、ダムや頭首工など水利施設再編の必要性を分析。地域の実情に合った水利施設の統廃合を検討する。
札幌開建は、幾春別川総合開発の三笠ぽんべつダム水位低下設備ほか機械設備新設を3月中旬ごろにも公告する。WTO政府調達協定対象で、概算工事費は6億9000万円―15億円。技術提案評価S型・施工体制確認型総合評価を採用し、開札は2022年度第1四半期(4―6月)を予定する。5カ年国債を設定する見通しだ。
道建設部は、ペーパン川で構想している治水ダム建設について、2022年度からの実施計画調査着手を目指している。治水安全度のさらなる向上を図るため、洪水調節施設を設ける。5カ年程度で調査を進め、最も有力な案としている治水ダムが妥当であるかを判断する。総事業費は270億円を見込み、うち調査事業費は15億円、治水ダムの本工事費は183億円を試算。妥当性が確認された場合はあらためて大規模公共事業事前評価を受け、建設段階に進む見通しだ。