北海道開発局は、2020年度予算の開建別事業費を公表した。10開建の総額は前年度当初比1%減の4093億7200万円を積み上げている。前年度予算を押し上げた防災・減災、国土強靱(きょうじん)化のための3か年緊急対策の最終年度分が計上されたが、微減となった。新規事業として232号小平防災などに着手するほか、計画区間では道横断道女満別空港―網走間が計画段階評価に入る。
国土交通省は18日、2020年1月1日時点の公示地価を発表した。道内の平均変動率はプラス2・8%で、4年連続の上昇となった。住宅地、商業地ともに前年を上回る上昇率で、全国平均も上回った。札幌市は上昇を続けているが、同市以外の34市の平均変動率も上向いたことが特徴で、34市全体では住宅地が22年ぶり、商業地が28年ぶりに上昇へと転じた。上昇率の全国1位は、住宅地、商業地ともに3年連続で倶知安町内の調査地点だった。
国土交通省は10日、財政投融資を活用して暫定2車線区間の高速道路を4車線化する拡幅工事について、2020年度は全国15区間、延べ約110㌔に新規着手する。道内は道東道占冠IC―トマムIC間の19・9㌔に事業費970億円を投じる計画だ。今後は予算成立後の事業認可に向け有識者の意見聴取などの手続きを進める。