極寒な北見の気候生かし、大型氷地盤の掘削性能試験―。三井海洋開発(本社・東京)、北見工大などは広範囲鉛直掘削法による表層型メタンハイドレートの回収技術開発について研究を進めている。16日には、試験で使用した掘削性能試験設備を北見工大オホーツク地域創生研究パークで公開した。同社事業開発部プロジェクトエンジニアの岩本駿介さんは「掘削刃の形状により、地盤の削れ方が違うことが分かり、次の研究ステップに必要なデータを収集することができた」と話す。
苫小牧港管理組合は1月31日、苫小牧港カーボンニュートラルポート(CNP)形成計画案を公表した。2050年のカーボンニュートラルを達成するため、港湾オペレーションの脱炭素化や水素、燃料アンモニアなどのサプライチェーン拠点構築を進めるほか、ブルーカーボンについても検討。各方面で取り組みを進め、環境価値で世界から選ばれる港湾を目指す。
上士幌町は、地球温暖化対策実行計画案をまとめた。計画期間は2023―30年度の8年間。50年の温室効果ガス排出量実質ゼロを最終目標とし、役場庁舎のZEB化や公共施設のマイクログリッドを構築する。主要公共施設へ太陽光発電設備の導入や公住の断熱改修などを進める。このほか、大雪山国立公園のゼロカーボンパーク指定に向けて検討する。
函館開建は国営かん排としての事業化を目指している北斗市内の北斗地区で、小水力発電など再生可能エネルギーの導入に向けた検討を進めている。2023年度は小水力発電の基本設計を想定している。