2022年01月14日 16時30分

神東塗料(本社・兵庫県尼崎市)による水道用ダクタイル鋳鉄管の合成樹脂塗料試験データ改ざん問題は、十勝管内の工事にも影響を及ぼしている。帯広市の配水管布設のほか、国や道の農業用水路整備でダクタイル鋳鉄管を使う現場が一時中断を強いられた。施工業者は工期や人件費に対する不安を抱えている。
2022年01月04日 15時00分

ウッドファイバー(本社・横浜)は、蓄熱や吸音性に優れる木質繊維の断熱材を製造・販売する会社で、苫小牧に北海道工場を構える。ぬくもりや静けさなど森林に似た環境を住宅内に設けられるほか、カビやウイルスが生存しにくい調湿性能もあり、コロナ禍で再注目される。製造時の燃料にバーク(樹皮)を使用。ロックウールやグラスウール系の断熱材のように廃棄時に埋め立て処分せずに済み、最近はSDGs達成のための貢献商材としてアピールする。
2021年12月27日 07時00分

激動の2021年が終わろうとしている。道内の話題を記事で振り返る。
高騰する資材価格が、建設業界だけでなく社会全体を揺らしている。新型コロナウイルスが世界的に広がったことで、これまで保たれていた貿易商品の国際需給バランスが崩壊。木材や鉄製品など工事に必要な輸入物が、今までの価格、納期では調達できなくなった。本道でも設計変更や工事延期が相次ぎ、住宅価格が上がるなど影響が広がっている。
2021年12月15日 15時00分

建物の吹き付けウレタン断熱工事で使う原液が全国で不足する。原料のイソシアネートが世界的に品薄なほか、発泡剤の製造元の米国企業が2度のハリケーン被害を受け、生産を停止しているため。材料メーカーや地域によって需給状況に差はあるようだが、北海道を含め綱渡りの状況は来春まで続きそうだ。11月から来年1月までは繁忙期に当たり、日本ウレタン断熱協会は工事の遅延や工期への影響に警鐘を鳴らしている。
2021年12月06日 08時00分

建設資材の値上がりが止まらない。鋼材は原料の鉄鉱石や石炭の輸入価格が高騰しているためで、足元では配管用鋼管や空調用銅管の価格改定が収まらない。原油価格の高騰で石油化学製品が値上がりし、塩ビ管やポリエチレン管なども断続的に価格上昇した。度重なる値上がりに管工事の資機材を取り扱う販社からは「もはやどうすることもできない」と落胆に近い声が聞こえる。