道内ガソリン価格が修正局面を迎えている。記録的な原油安から5月上旬まで値下がりが広がっていたが、中旬から値上がりに転じた。欧米を中心に新型コロナウイルスによる行動規制の緩和が進み、石油製品の需要環境が改善したことで原油相場が回復。石油元売りの製造コスト上昇で卸価格が引き上がり、販売価格を是正する店舗が相次いだ。札幌市内は一時100円割れのスタンドもあったが、6月に入り120円台が大勢にある。
苫小牧港の液化天然ガス(LNG)バンカリング(船舶燃料供給)拠点活用に向けたロードマップが、このほどまとまった。苫小牧港管理組合などで構成する苫小牧港LNGバンカリング検討会が策定したもので、トラックtoシップといった導入方式を示しているほか、東港区への民間による大型LNGタンク設置の可能性も示唆。同組合担当者は「あくまで燃料補給事業を提供するのはサプライヤー。海運事業者など、今回の検討結果を参考にしてほしい」と話している。
恵庭市は1日、焼却施設[MAP↗]の落成式を開いた。S造、地下1地上4階、延べ4204平方㍍の規模で、1日当たり56㌧を焼却可能。2016年9月に着工し、3月に完成した。工事費は49億5720万円。焼却時の排ガスの熱を利用しボイラで作った蒸気は場内電力やロードヒーティングに使うほか、下水終末処理場に送り有効活用する。
3月の道内ガソリン価格は、石油元売りによる特約・販売店向け卸価格の大幅値下がりを受けて、中旬から急落した。新型コロナウイルスの影響が刻々と広がる中、世界経済の後退懸念から原油相場が急落したためだ。札幌市内は1㍑当たり120円台前半が中心。激戦区の函館や旭川では110円台の安値も散見される。軽油は2017年11月以来の110円台乗せ。灯油はシーズン終盤で軟化傾向が強まり、全道平均の配達価格は88・9円と前週より7円ほど下落した。