上川総合局などで構成する天人峡地区活性化協議会は21日、上川合同庁舎で第4回会合を開いた。土砂崩れにより通行止めになっている羽衣の滝遊歩道の復旧工事完了を報告したほか、来年春の供用再開を目指すことを申し合わせた。
―開通までにどんな苦労があったのか。開通に至った率直な気持ちは。 何とか10月中に開通させることができ、ほっとしている。限られた時間の中でどうやって現場を回し、業者間や他の行政機関と調整するかが今回の課題だった。不通が北海道全体に与える影響の大きさと、災害復旧の重要性を伝え、相手方に理解を求め続けてきた。
2016年8月の台風で被災した国道274号日勝峠が、14カ月振りに開通してから1カ月が過ぎた。開通日の10月28日に日高町が主催した式典では、日高側で災害復旧工事に当たった施工業者で組織するR274日勝峠災害復旧関連工事推進協議会に感謝状が授与された。本道の土木史に残る復旧工事。力を合わせて早期開通を成し遂げた官民の立場から、協議会の松隈嘉和会長と道路管理者である室蘭開建の平野令緒部長に、復旧工事を振り返ってもらった。
十勝管内で砂利の供給が逼迫(ひっぱく)している。台風災害復旧工事の本格化に伴い需要が大幅に増加したためで、路盤材や基礎砂利、コンクリート用骨材、舗装用骨材なども品薄の状態だ。十勝骨材共販協同組合(15社17プラント、斎藤悟郎理事長)は「各組合員が自助努力で生産数量を上げているが、在庫がいつ切れてもおかしくない」と話し、場合によっては供給不能も予想されるなど事態は深刻化している。